異性愛者向けビジネスの話

ボーイズグループに気になる存在ができました。

 

家族や友達や同僚や色んなところから「気は確かか?」「大丈夫?」「何か辛いことでもあった?」など反響をいただいておりますが、自分が一番驚いています。

 

Fairiesから始まり、IZ*ONEやMAMAMOO、最近ではPURPLE KISSなど、数多のガールズグループを応援し続けてきた10年。

大手のヨジャグルはカムバ毎にだいたいチェックしていたし、日本のグループも「かみこちゃんかわえ〜」くらいの理解度ではあるけどちょくちょく見ていたし、テレビ見てても気になるのは全部女子!女子アナ!女優!ヤバいこの人かわいい誰!?調べる!!という感じだったんだけど。

 

怖いな〜怖いな〜………

 

私の大好きな属性盛り込まれすぎてて実は私のために作られたバーチャルアイドルなのか?と思うほどなのですが、紛れもなく男性なんですよね。

 

異国情緒漂う目鼻立ちハッキリフェイスに筋肉質な体、最年長でリーダー、ボーカル担当。私をよくご存知の方は「いやお前の十年来の推しやないかい」と思われるかもしれないですが、

 

男性なんですよね………………………

 

怖いな〜怖いな〜………………………………

 

というわけで、男性の推しができそう(すでにCDはたくさん買いました)なのですが、

 

正直なことを言うと、

 

男性アイドルによる女性ファンへのサービス、怖………。と思っています。

 

アイドルに対して「好き」という感情を抱いているからといって、全員が全員疑似恋愛をしたいわけではないんですよね。

男性アイドルのファンが異性愛者の女性であるとは限らないし、その逆もまた然り。

男性/女性の別にハマらないアイドルファンだって世の中にはめちゃくちゃいると思うんですね。

 

で思うけど、男性アイドルの異性愛女性ファン向けサービス、すっげ〜〜〜〜くない?

 

もちろん「多くの人に支持される」即「アイドル」なので、おそらく多数派であろう異性愛女性のファンに向けて夢を見せようと努力してくれているのは伝わってくるし、太古の昔からアイドルとはそういう商売なわけだけど。

 

好きな(女性の)タイプを答える、くらいまでは「これを聞き出そうとするメディアキモすぎるな〜」くらいで済むんだけど、もうこれアイドル本人からガシガシにサービスしようとしとるな!?みたいな発言がまあまあ散見されるのね。

 

その"サービス"であるはずの発言の中に、家父長制意識や女性蔑視、ホモフォビアが非常にナチュラルな形で組み込まれることが多々あって、しかもそれを肯定的に捉えるメディアの多いこと。

 

言葉選ばず言うと、ファンサービスの内容が古いんだよ。

全体的に現代社会への解像度が低すぎる。

 

気になるちゃん(と便宜上呼びます)のビジュアルやパフォーマンスは大好きなんだけど、そういう細かい細かいことがジワジワとボディーブローのように効いてきているのが今メッチャ辛いです。

パフォーマンス含む言動の端々から血の滲むような努力を感じるからこそ、アイドルとしてのプロ意識の一環として「自分はアイドル→ファンは女の子→女の子を喜ばせなければ!」の式が本人の中に強く刻まれていることがハッキリと分かってしまって、これ結構根深いなと………。

 

常軌を逸した時代遅れ発言とかは「これは本人の発言じゃない、誰かが書いた台本を読み上げてるだけだ」と言い聞かせることでやり過ごしてるけど、それもそれでおかしいだろ。事務所が事前にチェックしてるよな?そのチェックに本当に意味があるのか?怪文書が出ちゃってるのよ、世に。しかもたくさん。

 

女性アイドルを推しているときにはほとんど感じなかった苦悩をビシバシと感じてる。男性アイドルを推すにあたってこんな洗礼があるとは知らなかった。

 

まあ異性愛男性ファン向けのサービスが一線越えてる女性アイドルのケースも多数知ってるので(ラップ越しキスとか)、私がたまたまそうしたアイドルを好きになってこなかっただけなのかもしれないけど………。

 

今後ちゃんと推していけるのか不安すぎて、今も気になるちゃんは気になるちゃんのままです。

 

でも顔が良いんだよな〜〜〜。