ムムという幸せ
今回のソロカムバックに寄せて、今日はMAMAMOO、そしてファサのファンになった経緯を書きたいと思います。
忘れてしまう前にいつかちゃんと書き起こそうと思っていたのですが、なかなか機会がなく。
このブログ自体は主に別界隈の話題が多いので、読んでくださった方は私/私の推しともに誰???という感じだと思いますが、適度に補足を入れながら書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
2019年11月、私は非常に焦っていました。
当時ゴリゴリに推していた日本のガールズグループがなんだか不穏な動きをしている。
今までの曲全部やります!というコンセプトのツアーに、別れや新生活の始まりを歌ったシングルの発売。2020年の予定がまっさらのままのスケジュール。だんだん更新の頻度が落ちていくSNS。
えっ………解散しないよね?
大丈夫だよね………?
毎日過去のイベント映像を眺めては涙を流す日々が続きました。
ある日いつものようにYouTubeを開くと、ある映像がトップにサジェストされていました。
みなさまご存知、MAMAMOO - HIPのMVです。
[MV] ママム(MAMAMOO) - HIP
MAMAMOO?なんか名前だけ聞いたことあるな〜ベテランのグループだよね?と一度はスルーしたのですが、なんか何度も出てくる。
今思うと急上昇コンテンツだったからですね。
普段K-POPはTWICEとIZ*ONEくらいしか聴かないけど、ちょっと見てみるか〜。という気持ちで、なんとなく動画を開きました。
───えっ
───何
───この爆裂に綺麗な人は誰?
映像が進むにつれ、この人から目が離せなくなりました。
即Googleで「MAMAMOO メンバー」と検索。4人組らしい。この人ファサっていうんだ……へえ〜最年少……最年少!?どういうこと?説明して。てかファサさんのインパクト強すぎてあんまり聴いてなかったけど曲良すぎ─────
そこからは怒涛でした。
まずメンバー紹介動画を血眼で探し、ファサ以外のメンバーがどんな人なのか、どういった関係性なのかをチェック(関係性のオタクにつき)。どうやらフィインさんという人と幼馴染で同い年らしい。お揃いのタトゥー……オタクの二次創作とかではない?現実なんだ……へ〜。ソラさんとムンビョルさんがオンニラインで仲良し。太陽と月って何?オタクの妄想じゃなくて?ムンサン……何?色々了解です。
そして関連コンテンツを見漁る。伝説のHIPリレーダンスは再生回数の1/3くらい私なんじゃないかというくらい見たし、YouTubeで見られるHIPのステージも全て見ました。なんかソラさんって表情コロコロ変わってかわいい人だな……ムンビョルさんってマニッシュな雰囲気が似合っててめちゃめちゃかっこいいな……フィインさんって自分の見せ方を素晴らしく理解しててすごいな……ちょっと待って……推しがわからなくなっちゃった………………。
てか会いたい。3月に日本ツアーだって?とりあえず東京両部いっとくか……。(無事当選しましたが中止となってしまいました)
ここまでだいたい1ヶ月ほど。
体感的には3秒くらいだったのだけど、時系列を確認すると意外に長かった。
ただ、このあたりまでは単純に「MAMAMOOっていうグループめっちゃ良い!ハマった!」くらいの感覚で、自分がこのグループのオタクをするというイメージはなく。
その気持ちを一気に覆されたのがこのステージでした。
[MAMAMOO - Decalcomanie] Comeback Stage | M COUNTDOWN 161110 EP.500
私は幼い頃から男性装、特にスーツやタキシードといったクラシカルなファッションに憧れていました。
女性の体かつ身長も高くない私には似合わないと諦めていたその服たちを、私と同じような背格好の人たちが、男装ではなく「アイドルの衣装として」着こなし、笑顔で歌い踊っている。
衝撃なのか感動なのか羨望なのか、感情がぐちゃぐちゃのまま涙が止まらず、「とんでもないグループを好きになってしまった」とツイートしたことを覚えています。ちなみにそのアカウントは後日消したんだけど今めちゃくちゃ後悔しています。オタクとして坂を転げ落ちていった様子が記録されているアカウントは残しましょう。本日の教訓です。
その日に日本FCに入会し、ムボンもしっかり注文。
私のムムとしての歩みがやっとスタートしました。
推しが決まらない日々を3ヶ月以上にわたって過ごしましたが、「この時代の美しさの基準に私がそぐわないなら、私が新しい基準になる」というファサの有名な言葉に心を突き動かされ無事にファサペンへと落ち着きました。
ママムはハイレベルなステージパフォーマンスが人気のグループであり、もちろん私も4人の高い歌唱力や表現力を何より愛していますが、私がママムを好きな理由はこうした部分にもあります。
リーダーであるソラは、自身のYouTubeチャンネルで世界女性割礼禁止の日を取り上げ、女性割礼の悲惨さを伝えました。ムンビョルは「音楽のジャンルを性別で判断したくない」という発言やマニッシュなステージ衣装を身につける姿で「性別の壁を破ったアイドル」を表現しています。フィインはソロ活動の中で同性間の恋愛や人種の多様性を描くなど、ダイバーシティに対して一貫した姿勢を示しています。
メンバー全員がフェミニズムや反差別と密接な関係を持ち楽曲や言葉でそれを明確に表現してくれることは、いつも私を勇気づけ、温めてくれます。ママムというグループがくれるものの大きさに感激するばかりです。
ところで私は生粋の女性アイドルオタクですが、あえて俗っぽい言い方をすると、ファサは全く"タイプ"ではありませんでした。
私がこれまでに推してきたアイドルはきゅるきゅるの二重瞼とぷりぷりの白い肌、かつグループ内で最年長またはリーダーの役割を担っている人ばかりでした。この要素だけでもファサとは正反対のタイプが「好み」であることがわかりますね。恥ずかしいことです。
小麦色の肌に特徴的なアイライン。胸元や太ももを大きくさらけ出したステージ衣装。ソウルフルな歌声と飾らないすっぴんのお顔。私の知る「アイドル」とは全く異なる姿でした。アイドルってこんな風に振る舞っていいんだ!という当たり前なのに当たり前ではない(ということにされている)ことを、ファサのいでたち全てから気付かされました。
正面からもろに衝撃波を食らい、転がるように未知の世界へ飲み込まれていきましたが、あのアドレナリンが耳から噴き出すような感覚は一生忘れられないと思います。
全てが衝撃的で刺激的なファサという歌手に出会い、愛し、時に直接言葉を交わすことができている事実に深く深く感謝です。
私はファサ、そしてママムを好きになった自分のことが誇らしい。明らかに他とは異なる存在であるかれらを排除せず受容し、知れば知るほど好きになれる自分のことを、ムムになる前よりも絶対に愛している自信があります。
ちなみに冒頭で触れた日本の推しグループは残念ながらその後活動を終了してしまいましたが、ママムは決してその代替や気休めではなく、全く別の大きな愛としてしっかりと私の心に食い込んでいます。
なんだか真面目なのかそうじゃないのかわからない冗長な文章になり恐縮です。
何はともかくママム大好き!!!というお話でした。
これを書き始めたのはファサのソロカムバックの少し前なのですが、もはやムンビョルのソロプロジェクトが動き出していて時の流れと自分の遅筆をしみじみ感じております。
今後もママムやそれぞれのソロ活動から目が離せませんね。
마마무 사랑하누❤️